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髙橋駐アフガニスタン大使、「バーミヤン郡道路整備計画」着工式に出席
平成24年5月20日


5月20日、髙橋礼一郎駐アフガニスタン特命全権大使はバーミヤン県バーミヤン郡にあるフォラディー道路の改修工事の着工式に出席しました。着工式には、バーミヤン県のサラビ県知事、ウードジャン公共事業大臣の他、周辺住民約200人が出席して盛大に行われました。


(写真左:着工式でスピーチをする髙橋大使。写真右:着工式の様子。)

フォラディー道路はバーミヤン市の中心部から西へ、風光明媚なフォラディー渓谷を通る道路です。フォラディー渓谷は農業に適した土地であることからバーミヤン県の中でも人口が集中し、道路周辺には約4万人が住んでいると言われています。多くの人が利用するにも関わらず、これまでフォラディー道路は整備されておらず、わずか12kmを移動するのにも45分から1時間もかかっていました。道路が整備されれば移動時間は大幅に短縮されることになります。

(写真左:フォラディー道路の入り口。写真右:フォラディー道路沿いの住民。)

道路の舗装によって、更には学校や病院へのアクセスが改善し、収穫したじゃがいもなどの農作物を市場に運びやすくなります。また、フォラディー渓谷の美しい山では夏はトレッキング、冬はスキーといったアウトドアスポーツの整備が進んでおり、将来的に、バーミヤン県の観光開発に寄与することが期待されます。 日本は、平成23年度紛争予防・平和構築無償資金協力「バーミヤン郡道路整備計画」の一部として、フォラディー道路の舗装を支援します。

(写真左:フォラディー渓谷の奥地。写真右:フォラディー渓谷で出会った少女たち。)

バーミヤン県はアフガニスタンの中央に位置し、世界遺産に登録されているいわゆる「バーミヤンの大仏」の他、数々の文化遺産を有しています。一方で、アフガニスタンの中でも「忘れられた県」と言われるほど貧しい地域です。日本は2003年より、インフラ整備の他、教育、保健、農業、文化保護等の分野でバーミヤンを支援しています。


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