大使挨拶

御挨拶

 この度、アフガニスタン・イスラム共和国に着任致しました鈴鹿光次と申します。日本とアフガニスタンの間には古来よりシルクロードを通じた交流の歴史があります。七宝の一つに数えられ深い青色を象徴する「瑠璃」(ラピスラズリ)は、古代ではアフガニスタンだけに産し、日本にも伝えられて工芸品の装飾や顔料材料として珍重されてきました。近代では、1930年代前半に両国が相互に在外公館を開設して以来、我 が国の皇室とアフガニスタンの王室の間の交流を含め良好な友好関係が維持されてきました。

 しかし1978年のクーデター、翌年1979年のソ連軍の侵攻以降、移行政権が成立した2002年まで、実に約24年にもわたりアフガニスタンには民主的政体は存在せず、多くの国民が戦火の犠牲になり、難民となって国外に逃れ、国内の社会経済基盤や文化的遺産も破壊し尽くされました。特に、1990年代後半にはアフガニスタンの国土のほとんどを支配したタリバーンが庇護したアル・カーイダが、2001年9月11日、米国同時多発テロを実行したことは衝撃的事件として記憶されております。我が国日本は2001年以降、アフガニスタンを自立させ、再びテロの温床とはしないとの強い決意を国際社会と共有し、復興・開発を主導してきました。日本は米国に次ぐ第二の援助国として、治安能力向上、元兵士の社会への再統合、自立にとって不可欠な経済社会開発の支援等を続けています。特に日本の支援は事業の質と完成度の高さ、更に自立にとって重要な人材育成への貢献面でアフガニスタン国民・政府から高い評価を得ています。両国間の要人交流では、2017年1月8日、薗浦健太郎外務副大臣が来訪し、ガーニ大統領、アブドッラー行政長官を表敬し、カルザイ外 務副大臣との間で政策協議を実施しました。これは政務レベルの来訪としては3年ぶりとなります。

 当館は、当地の政治・経済情勢を観察しつつ、今後とも地道な努力と誠意をもってアフガニスタン復興・開発に貢献し、更なる両国友好関係の拡大・進化に向けて最大限尽力していきたいと存じます。


 
アフガニスタン・イスラム共和国駐箚特命全権大使
鈴鹿光次